News
2025.09.17
先日開催された「第43回日本受精着床学会総会・学術講演会」では、、ガラス化の新メソッド確立に向けた最新の試みと、生殖医療の現場に新技術を取り入れる際に必要な課題の洗い出し、その再評価の視点について読み解いていく2つのセッションを行いました。
ただいま、両講演の動画を公開中です。ぜひご覧ください。
講演者:河野 康二郎 (先端生殖技術研究所 新技術開発部)
ウシ胚盤胞を用いて、従来の2ステップ法と1ステップ希釈法を比較し、生存性と発育への影響を検証した研究報告です。世界的に注目されている手法に対し、実験データに基づいた安全性の再評価が行われました。
注目ポイント:
新しい技術の導入を考えるうえで、科学的な再検証の重要性を改めて示す講演になっております。ぜひご覧ください。
講演者:服部 裕充 先生(京野アートクリニック)
胚培養の現場で注目を集める「ワンステップ融解」について、最新の臨床成績と研究データをもとに解説したセッションです。従来法の課題から新メソッド導入の利点・リスクまで、臨床・研究双方の視点から深掘りされました。
注目ポイント:
多段階融解法とワンステップ融解法の臨床成績比較
融解時間の大幅短縮による業務効率化の可能性
浸透圧変化による細胞への影響
技術の再現性と最適化に向けた検証の必要性
新メソッドがもたらす臨床成績改善と人的リソース効率化への期待
胚凍結・融解に関わるすべての方にとって、未来の技術導入を考えるうえで示唆に富む講演となりました。