“偉大なる中国IVFの父“に追悼と敬意を表して

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“偉大なる中国IVFの父“に追悼と敬意を表して

中国IVFの父、Zhuang Guanglun先生が去る7月25日、お亡くなりになりました。奇しくも世界で初めてIVFベビーが誕生し、世界エンブリオロジストデーと制定された日でした。
先生のご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Guanglun先生は1990年、一人っ子政策に代表される中国の厳しい産児制限政策下の逆風の中、周辺支援の無い貧しい環境の中で孤軍奮闘され、中国初のIVFベビーを誕生させました。その後、海外留学など積極的に海外先進国の技術を学び、取り入れ、世界に引けを取らないレベルの中国IVF界の発展に大きく貢献されました。Professor of Reproductive Center, The First Affiliated Hospital of Sun Yat-sen Universityなども歴任し、“中国IVFの父“として過去30年間、中国の数多くの不妊カップルに子を持つ夢の実現を助けました。

1993年には中国IVF学会を創設され、1994年には中国で初めてARTワークショップを開催、近隣のアジア諸国など国内外問わずワークショップに参加希望した人全てにオープンな姿勢で技術を伝え、また、中国国内の数多くの生殖補助医療センターの立ち上げに尽力されました。

2003年、Guanglun先生主催の中国IVF学会設立10周年記念大会では、日本から当社会長である桑山博士が講演に招聘され、それ以来、二人には長い親交があり、今回の訃報を受け桑山は「温厚で誰にでも優しく、偉人であるのに物欲の無い、ひたすら患者思いの素晴らしい方だった。国際学会でお会いするたびにいつも笑顔で談笑していた。今回の訃報は世界的な損失。大変残念です。」とのコメントを寄せています。

文末にあらためてZhuang Guanglun先生のご生前のご功績を偲び、謹んでご冥福をお祈り致します。

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